おびひろ動物園近く、帯広駅から車で10分ほどにある『帯広百年記念館』。帯広・十勝の自然や開拓の歴史・産業を紹介する常設展示室のほか、特別展示室、陶芸実習室、アイヌ文化と歴史を学べる民俗文化情報センターなどがあります。
常設展示室には、日本には2つだけというマンモスゾウの実物大模型の展示があり必見です。館内は子供も大人も、見て体験して楽しめる施設となっています。雨の日や雪の日のおでかけ、観光にもぴったりです。
隣接する美術館やユニークな遊具が特徴の「児童遊園」もある緑ヶ丘公園内に位置しているので、散歩やピクニック、ボート遊びなども一緒に楽しめます。
帯広百年記念館とは
帯広百年記念館は、明治16(1883)年、開拓団体の晩成社が現在の帯広に初めて鍬(くわ)をおろしてからちょうど100年目にあたる昭和57(1982)年に開館した総合博物館です。
現在は、博物館機能と創造活動機能(陶芸、音楽、演劇、絵画、木彫、舞踊などの練習会場)を持ち合わせた複合施設となっています。
常設展示室では、帯広・十勝の自然や開拓記の様子から農業王国・十勝へと発展するまでの展示、十勝平野の形成から先住民族であるアイヌの人々の伝統的な生活の様子を紹介しています。
また、帯広市内でおこなわれた遺跡の発掘調査によって出土した考古資料の保管、整理をする埋蔵文化センターも見学できます。
帯広百年記念館へのアクセス、基本情報
● バス:帯広駅北口2番バスのりば 十勝バス「春駒通12条」下車徒歩8分、または拓殖バス「緑ヶ丘6丁目」下車徒歩7分
● タクシー:帯広駅南口から約5分
● 徒歩:帯広駅南口から約20分
住所:北海道帯広市緑ヶ丘2
TEL:0155-24-5352
開館時間:9:00-17:00(入場は16:30まで)
休館日:月曜日(祝日は開館)、祝日の翌日(土、日の場合は閉館)・年末年始(12/29-1/3)
観覧料:大人 380円、高校生 190円、65歳以上 190円、中学生以下無料
※ 百年記念館・児童会館・動物園の3館共通利用券もあります。大人800円、高校生400円、65歳以上400円
駐車場:あり
常設展示室のみどころ
館内正面入口を入ると右手に常設展示室があります。常設展示室のご利用の際は、展示室入口横のカウンターでチケットを購入します。
マンモスがいた風景|日本に2体だけのマンモス実物模型
常設展示室を入るとすぐ、巨大なマンモスがお出迎え。
このジオラマは、氷河期の初夏の十勝平野の景観を復元したものです。氷が溶け、草木が顔を出した頃、マンモスが湿地に落ちた様子が再現されています。
マンモスの毛並みなどとてもリアルに再現されています。
こちらは襟裳町で見つかったマンモスの臼歯の複製。
常設展示室を紹介する映像が楽しめます。英語、中国語、韓国語にも対応しています。
開拓の夜明けと発展
明治16年、民間開拓団体「晩成社」が帯広に入植して開拓の先駆者的役割となり、その後各府県から十勝へと次々とやってきた移民の労苦と英知の跡を、当時の資料や模型で紹介しています。
十勝内陸に初めて集団入植した民間開拓団体「晩成社」の資料の展示。当時の生活の様子などの貴重な資料が保存されています。
晩成社幹部3人の写真も。
十勝の移民者数上位10県が興味深い。1位富山、2位岐阜、3位宮城、4位福島、5位福井、6位徳島、7位石川、8位香川、9位新潟、10位山形。なるほど、他県の文化や方言とかぶるところが多いはずです。
十勝の自然
十勝の恵まれた自然に生息する野生動物。
十勝管内で観察された鳥類は約280種にも及びます。豊かな自然環境を備えた土地だということがわかります。
山に入らずとも、草原や防風林、公園や庭でも見られる野鳥が多数。
数多くの蝶も十勝に生息しています。
十勝の生いたちと先住の人々
人が住み始める前の十勝から、ほんの百数十年前に和人がこの地へ入って来る前から生活しているアイヌの人々の時代までの展示。
先住民族のアイヌの人たちは、厳しく豊かな十勝の自然の中で、独自の文化を育んできました。アイヌの人たちの伝統的な暮らしについて紹介されています。
道東における最初期の定住生活の実態と文化を理解する上で体験貴重な資料となる八千代A遺跡の出土品です。国の重要文化財に指定されています。
十勝のくらし
開拓期から今日までの人々の生活の移り変わりを紹介。
わらで編まれたブーツがかかわいい。
炭火アイロン。レトロなデザインに魅かれます。
こんなミシンも見られなくなりましたね。
富山県から入植した開拓民の越中作り家屋です。大正時代の中頃を想定し復元しています。靴を脱いで上がることができるので、大正時代の生活を体験することができます。
時代によって違う灯り「オイルランプ」「はだか電球」「蛍光灯」を体験できます。
十勝・農業王国の確立
代表的な農作物として、畜産い関係する牧草やトウモロコシ類、甜菜、馬鈴薯、豆類、麦類が多く生産されています。
展示を見終わったらアンケートを記入!旧型のポストに投函する体験にもなります。
ポストカードや、十勝の歴史・文化・自然にかかわるものの販売も。
百年記念館を出たら緑ヶ丘公園を散策
百年記念館の南口を出たら、自然豊かな緑ヶ丘公園が広がります。
5月から10月中旬までボート遊びを楽しむことができる「十勝池」。
● 営業時間:5〜8月 10:00〜18:00、9月〜10月 10:00〜17:00
● 料金:30分300円
かつて世界一長いベンチとしてギネスブックに掲載された「400メートルベンチ」。
100歳の鐘と呼ばれる、チャイム。紐を揺らして鐘を鳴らします。4つの鐘は違う音階になっているので、簡単な曲を奏でられます。心地よい音色の鐘です。
緑ヶ丘公園で野鳥に出会う
緑ヶ丘公園では、間近で野鳥を観察することができます。野鳥のさえずりや羽ばたきの音に心癒されます。
アカゲラの姿もすぐそこに。
木をつつく音が響きます!
まとめ|百年記念館で十勝の文化・歴史・自然を満喫
おびひろ動物園近く、帯広駅から車で10分ほどにある『帯広百年記念館』をご紹介しました。帯広・十勝の自然、歴史、文化を学び体験することができます。
日本には2つだけというマンモスゾウの実物大模型の展示があり必見です。雨の日や雪の日のおでかけ、観光にもぴったりです。
隣接する美術館やユニークな遊具がある「児童遊園」もある緑ヶ丘公園内に位置しているので、散歩やピクニック、ボート遊びなども一緒にお楽しみください。
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