東京五輪マラソン札幌開催に｜札幌も結構暑いとメディアで言われますが

札幌テレビ塔

連日、報道が加熱していく東京オリンピックのマラソン・競歩の開催地についての議論。IOCのバッハ会長の一声で不意打ちを食らった形になった東京都。

東京都民にとっては、「それはないでしょ！」と憤るのも当然といえば当然。その感情は東京都民でなくとも十分理解できます。

連日、札幌開催になるデメリットばかり報道され、実は道民としては非常に迷惑しております。決まったら協力しますよ！というのが北海道・札幌のスタンスだと思います。

度々議論されている札幌の気温についてですが、メディアでは「札幌も東京と同じくらい暑い！」という発言を多々耳にしますが、本当に東京ほど暑いのでしょうか。検証してみようと思います。

札幌開催の可能性が出てからというもの、テレビ番組では札幌で合宿をした経験や、マラソンを走ったことのある陸上関係者が

「札幌も暑い！」

「札幌は東京よりも暑い日がある！」

とお話ししているのを度々耳にしました。

首都圏から引っ越してきて3年目の経験からすると、

「いや、札幌のほうがよっぽど涼しい。」

というのが正直なところです。確かに近年の異常気象の影響で、以前にはなかったような30℃を超える日、暑さ厳しい日が増えていることは事実です。

しかし、首都圏の一日中暑い、、、明日もあつい、、、明後日も、、、という暮らしからすれば「なんて涼しくて、体が楽なのだろう」と思います。

日中暑い日があっても、朝夕は涼しくなりますし、熱帯夜になることはまずありません。また、連日30℃を超えることもありません。

猛暑と言われた2019年8月も我が家でエアコンを使用した日は数えられるほど。もちろん就寝時には使用していません。

2017年と2018年の東京と札幌の気温と湿度を調べてみました。マラソンと競歩の日程が検討されている、8月2日、7日、8日、9日の午前7時の気象庁のデータをまとめました。

出典：気象庁ホームページ　過去の気象データ検索をもとに作成

データから見ると気温にほぼ差がない日が1日、平均すると4〜5℃札幌が低く、最高で7.7℃札幌が低いことがわかります。

湿度は札幌が10%ほど低いと言えると思います。

夏のひまわり

猛暑と言われた2019年8月の東京と札幌の気温を比較してみましょう。

札幌で1日のうちに一瞬でも30℃を超えた日は、8月2日、4日、5日、6日、17日の5日間でした。最高温度は8月2日の14時に記録した33.2℃です。

一方、東京はどうでしょう。30℃に届かなかったのは8月22日、23日、26日、27日、28日、30日の6日間です。つまり、25日間は30℃を超えているということです。

8月も後半は30℃に届かない日が出てくるので、8月後半のオリンピックであれば快適だったでしょう。

一般の札幌市民・道民としては、五輪マラソンが東京であっても札幌であってもどちらでもうまくいってほしい！と思っています。

気象データを比べて見ると、確かに札幌の方が気温は低いことがわかりました。これまで暑さ対策をしてきた、東京都やマラソン代表選手にとっては、対策・戦術の変更をよぎなくされ大変な準備となるでしょう。

札幌・北海道としても、これほど短期間に準備が進むのかという懸念、夏のさっぽろ祭りとの調整はできるのかなど課題は多くあります。

札幌開催が決まったのであれば、選手と訪れる方々にとって安全でよい大会になるようにと願って市民として協力したいと思います。

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