札幌の住宅街で連日ヒグマが出没したとのニュースが駆け巡っています。このニュースを聞いて、札幌にこれから訪れようとしているあなたは「熊に会ったらどうしよう?」と心配していませんか?
安心して、札幌に来ていただけるように、札幌市のヒグマ出没の状況をまとめました。
札幌に来られる際の参考としてください。
札幌市のヒグマ出没状況は?
熊の目撃とフンなどの痕跡確認を含めたものが熊出没の件数となります。2018年の熊出没件数は、4月24日から11月25日にかけて137件の報告があります。
2019年は4月8日の報告から8月13日現在までで、160件となっています。
2019年に出没した場所としては、南区151件、中央区2件、豊平区2件、手稲区2件、西区1件、清田区1件、厚別区1件となっています。
圧倒的に南区での出没件数が多いです。
札幌でヒグマに遭わないためには?
札幌市内でヒグマに遭うの?
ヒグマ出没状況によると、南区に集中していることは一目瞭然です。南区は中央区の南側に位置しており、広大な森林に豊かな水源がある自然の豊かな地域です。
藻岩、真駒内、芸術の森、定山渓という観光と観光やレジャースポットとしても有名な地域が含まれます。
一般の観光客の皆さんは、さっぽろテレビ塔、大通公園、時計台などを観光するために中央区を中心に過ごし、藻岩山のケーブルカーに乗って山頂で夜景をというコースが多いのではないでしょうか。そのような一般的な旅行の場合には、ヒグマとの遭遇の可能性は限りなく低いと言えると思います。
実は、札幌市民のほとんどが、ヒグマに遭遇したことがなく、またそれほど気にかけていないというのが現実です。
山に徒歩で入ったり、山登りが札幌での目的だという方は、札幌の山々はまぎれもなくヒグマの生息地ですので、ふさわしい対策をして入山することをお勧めします。
札幌でヒグマに遭わないためのポイント
① 熊の出没しそうな場所には行かない
非常にシンプルですが、これが一番です。札幌市のホームページなどで熊の出没状況を確認して、出没が相次いでいる場合は近づかない。熊出没注意の看板も確認したら注意する。
② 熊の出没しやすい時間帯、早朝や夕方以降には行動しない
実は、昼間も夜間も熊は移動します。特に早朝と夕方以降に山に入るのは危険だと言われています。
③ 熊よけの鈴やホイッスルを鳴らして自分の存在を知らせる
熊鈴には賛否両論あるようですが、こちらが一番オーソドックスな熊対策です。また、一人で行動するより複数の方が音を出してこちらの気配を感じてもらえます。
④ 痕跡を見つけたら引き返す
北海道にはヒグマ以外の野生動物もいますので、痕跡を見分けるのは難しいと思います。明らかに大きな動物のフンであると確認できる時は引き返すべきです。
ヒグマに出遭ってしまったら?
ヒグマに出遭ってしまったら、とにかくパニックを起こさないことが大事です。しかし、本当に出会ってしまったら冷静な行動が取れるかどうか、私も自信がありません。
ハイキング中に熊と遭遇した時の動画をいくつか見たことがありますが、山登りに慣れているであろう人たちも、パニック寸前になっています。
そのためにも、事前にヒグマの情報を得て、学び、出遭った時の行動をシュミレーションしておくといいと思います。
熊は走っているものを追いかける習性があるので、背中を向けて走らない、刺激しないで後ずさりをして距離をとることが大切です。
もしもの時に備えて、熊撃退スプレーを携帯してもいいと思います。熊撃退スプレーは海外のハイカーは持っているのをよく見かけます。しかし、1万円前後と高額であることと、飛行機には持ち込めないこと、また誤射してしまうと人間にもかなりのダメージがあることに注意が必要です。
ヒグマ対策グッズはどこで買える?
熊鈴、ホイッスル、熊撃退スプレーは北海道であれば、ホームセンターやアウトドアショップで購入できます。
ビバホームでは園芸コーナーで各種取り扱いをしていますので、お手頃価格で購入することができます。
また、インターネットでも各種取り扱っています。
まとめ|札幌市でヒグマ出没が相次いでいますが、遭遇することはまれです
札幌市では毎年100件以上のヒグマ出没の情報がありますが、普通に街で暮らし観光をする場合にはほぼヒグマと遭遇することはありません。しかし、山間部に行く場合はそれなりの準備をして、また警戒して出かけることをお勧めします。