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札幌の住宅事情|寒冷地ならではの住宅事情を教えます

家

日本最北の政令指定都市である札幌。横浜市、大阪市、名古屋市に次ぐ人口を有しており、寒冷地にもかかわらず190万人を突破しています。

 

冬期は気温氷点下が続く寒冷地ながら、住みやすさ・住み心地は抜群で「住みたい都市ランキング」の常連となっていますが、いざ住むとなると気になるのは住宅事情。

 

札幌に引越し前に、札幌の住宅事情について随分調べましたが、思ったような情報を得ることができませんでした。そこで、これから札幌に住む予定のある方、また移住をお考えの方のお役にたてるように、寒冷地ならではの住宅事情についてお話しします

 

 

札幌の住宅事情①|窓

断熱ガラス窓

札幌の住宅では窓の性能が大変重要なポイントとなります。寒さ対策の鍵は窓といっても過言ではありません。札幌の住宅の窓の特徴は2重窓と複層ガラスです。

 

熱は主に窓から逃げると言われています。窓の性能が悪いと、暖房が効きにくく、部屋が暖まりません。そこで、札幌の住宅では、窓やガラスを複数重ねて空気の層を作り断熱効果を向上させています。

 

比較的新しい住宅であれば、窓ガラスは複層ガラスが使用されています。2枚重ねたペアガラスが一般的ですが、3枚重ねたトリプルガラス、4枚重ねたガラスもあります。

 

複層ガラスに加えて、内窓と外窓の2重の窓が設置されています。この内窓のおかげで、凍るような寒い夜も暖かく室内が保たれます。

 

札幌の住宅事情②|暖房

暖房

札幌ではご家庭によっては、冬期は一日中暖房をつけっぱなしにします。冬はTシャツに短パンでアイスクリームを食べている!というご家庭があるのも事実です。

 

本州の住宅では、寒冷地であっても「廊下が寒い!」「お風呂が寒い!」なんてことがよくありますが、北海道の住宅は比べ物にならないくらい暖かいです。気密性もよく、断熱がしっかりしているため家全体が冷たくなりにくいのです。

 

我が家は築15年ほどのマンションですが、複層ガラスに2重窓を使用しているためとても暖かいです。角部屋にも関わらず、夜睡眠中は暖房を消しても快適です。暖房を使い始めるのも11月初旬から中旬、雪が降り始める頃です。

 

暖房には、主に電気、灯油、ガスを利用したものがありますが、多くの物件ではガスストーブが主流となっています。

 

近年は物件の断熱性能が向上し、電気エアコンだけでも過ごせる家庭も増えているようです。

 

札幌の住宅事情③|窓の結露

結露

複層ガラスや2重窓を使用しているのだから、結露はしないのではないかと札幌に来る前は思っていました。結論としては、「札幌の住宅でも結露します。」

 

首都圏に住んでいた頃は、普通の窓ガラスとサッシを使用した住宅であったためこれでもか!と結露をし、子供が小さかったためカビが気になりとても大変でした。

 

毎日、毎日窓用の水取りワイパーや結露取りグッズを使って多くの時間とお金を費やしました。

 

札幌では結露はしないものと期待していたのですが、冬の間はやはり結露します。しかし、24時間換気と複層ガラスに2重窓のおかげで、結露の量は大変少なく助かっています。これまで使用していた結露取りグッズは必要なくなりました。

 

結露が発生するのは外窓ですが、結露を放っておくと凍ってしまって窓が開かなくなりますので注意が必要です。

 

札幌の住宅事情④|水落とし(水抜き)

水道

北海道では12月から3月にかけては、外気温が0度以下になり、水道凍結が発生しやすくなります。一般的に、外気温が−4℃以下になると水道が凍結すると言われています。

 

水道が凍結してしまうと、もちろん水が使えなくなりますし、水道管が破裂してしまうと修理に多額の費用がかかります。また、周りのお宅を水浸しにしてしまう可能性もあり大変な損害を与えてしまうリスクもあります。

 

凍結の注意が必要なのは、

 

● 外気温が−4℃以下

● 長期旅行などで長時間水道を使用しない

● 真冬日「一日中外気温が氷点下」が続く

● 木造の住宅

● 車庫上の部屋、階下に住人がいない部屋

 

我が家の場合は鉄筋コンクリートのマンションですが、旅行などで長期で不在となる場合以外は、水抜きをしていません。同じマンションの住人から教えてもらったのですが、よほど長期で不在にならないのなら大丈夫とのことでした。

 

住宅によって、水抜き事情は違うようですので、管理会社の指示に従って水抜きを行うことをおすすめします。

 

札幌の住宅事情⑤|ピアノの設置

ピアノ

寒冷地ならではの住宅事情ではありませんが、首都圏の物件選びの時とは違う体験をしたのがピアノの設置についてです。

 

札幌のマンションはピアノ設置ができない物件が多くあります。多くの方には無関係の話ですが、お子さんをお持ちのご家族、音楽専攻の方などには大切なポイントです。

 

マンションにピアノを設置できるかどうかは、マンションの構造、管理組合のルールなどによって変わってきます。

 

我が家にはアップライトのピアノがありますが、このピアノを設置できる物件を探すのには骨が折れました。物件の場所、広さなどを考慮に入れた上で、ピアノ設置可の物件を検索するとまったくヒットしないという状況でした。

 

マンションで探すからないのではないかと思われるかと思いますが、一軒家で探してみても結果は同じでした。首都圏ではこんな苦労はしなかったので、大変驚きました。

 

まとめ

札幌ならではの住宅の特徴を5つお話ししました。

● 札幌の住宅事情①|窓

● 札幌の住宅事情②|暖房

● 札幌の住宅事情③|窓の結露

● 札幌の住宅事情④|水落とし(水抜き)

● 札幌の住宅事情⑤|ピアノの設置

 

これから札幌に住む予定の方、住むことを検討中の方にとって、住宅選びの参考になることを願っています。

 

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