転勤、就職、入学で北海道にお引越しする時に、まず取り組むのは物件探し。札幌での物件・部屋探しは他の地域と何か違うの?特に気をつけることはあるの?と疑問をお持ちではないでしょうか?
積雪が多いため、札幌の物件は雪に対応したものが主流になっていますが、物件探しをする時におさえておきたい寒冷地ならではのポイントがあります。
自らも首都圏から札幌に引越し、これまでに各地で10回以上の引越しをした経験から「札幌での物件探しで注意すべきポイント」についてお話しします。
- 札幌での物件探しのポイント①|暖房の種類
- 札幌での物件探しのポイント②|ガスの種類
- 札幌での物件探しのポイント③|階下が駐車場ではないか
- 札幌での物件探しのポイント④|窓の向き
- 札幌での物件探しのポイント⑤|駅からの距離
- 札幌での物件探しのポイント⑥|駐車場関係
- まとめ|札幌の物件探しのポイントは6つ
札幌での物件探しのポイント①|暖房の種類
札幌での物件探しは、夏よりも冬のことを考慮しましょう。札幌は寒冷地であるため、当然のことながら冬は暖房を毎日使用します。物件の構造にもよりますが、11月(早ければ10月も)から4月頃まで暖房を使用します。
長期に渡って使用し、ほぼ一日中つけっぱなしのこともありますので、どのような暖房器具を使用するかで暖房費が大きく変わってきます。毎月、万単位の支出となりますので、ここでの選択は重要です。
暖房には、主に電気、灯油、ガスを利用したものがありますが、多くの物件ではガスストーブが主流となっています。
近年は物件の熱効率が向上し、電気エアコンだけでも過ごせる家庭も増えているようです。
札幌での物件探しのポイント②|ガスの種類
暖房の種類を頭に入れた後は、使用されているガスの種類に注意です。札幌では都市ガスではなく、プロパンガス対応の物件がたくさんあります。
プロパンガスは都市ガスと比べて使用量が高くなりますので注意が必要です。プロパンガスは都市ガスの2倍以上の料金となってしまいます。
プロパンガスの物件は、賃料が比較的低くなっています。安い物件を見つけた!と喜んだものの、プロパンガス物件だったということがあります。
冬の時期だけだとあなどってはいけません。札幌の冬は長いのです。1年の半分ほどを暖房を使用する生活になるのです。暖房費は必要経費ですが、長期的にみると2倍以上払い続けることがお得とは言えません。
もちろん、プロパンガスにも良い点はあります。火力はプロパンガスの方が強いですし、災害時には停電になってもガスを使用することができます。
札幌での物件探しのポイント③|階下が駐車場ではないか
物件探しの際には、治安のことを考えて1階よりも2階以上を希望することが多いと思います。
札幌市の物件は、1階が駐車場になっていて、その上にお部屋があるというパターンを多く見かけます。
駐車場が自宅についているのは便利である一方、こういった物件は注意が必要です。駐車場が階下にある物件の部屋は、冷気が床から伝わってきてとても寒いのです。
特に、日中誰も部屋にいないのであれば、帰宅してから部屋が暖まるまでにかなりの時間がかかります。階下に他の住人が住んでいるのであれば、日中もそこまで冷え切ると言うことはありません。
部屋の寒さ対策のためであれば、角部屋よりも両隣、上下にお部屋のある物件をおすすめします。また、木造のお部屋よりも鉄筋コンクリートの部屋の方が、機密性が高く暖かく過ごすことができます。
札幌での物件探しのポイント④|窓の向き
首都圏で物件探しをするなら、日当たりの良い南向きの部屋をお探しになると思います。夏のことを考えると夕方の西陽を避けるため、西向きは避けるのではないでしょうか。
札幌では、長い冬に陽の光を部屋に取り入れるため、南向きはもちろん好まれます。しかし、思いのほか西向きの物件が多くあります。我が家も南西向きの物件です。
夏には西陽が入ってきますが、暑い日にはそれなりにリビングが高温になります。しかし、それも年に数日。それよりも、冬のことを考えます。この日差しがとても貴重なのです。
札幌の冬は早く日が沈みますので、午後の西からの日差しが部屋を暖めてくれてとても助かります。札幌では西向きの窓で大丈夫です。西陽歓迎です。
札幌での物件探しのポイント⑤|駅からの距離
札幌の物件探しでよく言われるのが「駅から10分以内は絶対!」とか「バス、市電ではなく地下鉄沿線が絶対!」です。実際のところあまり重要とは思いません。
もちろん、体質やライフスタイル、お仕事によって状況は違うと思いますが、絶対条件ではないと思います。そもそも、「地下鉄駅から10分以内」の物件なんてそうはないです。
私も、物件探しの際には、その言葉を信じて随分探しました。実際、地下鉄沿線には希望の物件はなく、バス停から3分、市電から8分ほどの物件にしました。
「地下鉄の駅から10分」と言われる理由は、おおむね次の2点
● 地下鉄のホームは中なので、寒いところで待たなくて良い
通勤通学に公共交通機関を利用する場合は、天候に左右されない地下鉄が一番信頼できるのは確かです。しかし、バスや市電もよっぽどの大雪、悪天候でもないかぎり定期的にやってきます。
長時間待たされるということは、あまり起こりません。バス停や市電の停留所で待つ時間はもちろん外ですが、それほど過酷だと思ったことはありません。
札幌に住む前は、雪の中歩いて出勤するなんて想像できませんでしたが、慣れてみるとよっぽどの吹雪の時以外は意外に平気なものです。
札幌での物件探しのポイント⑥|駐車場関係
車をお持ちの場合は、駐車場関係も確認しておきましょう。雪国札幌の駐車場ですが、一見他の地域と変わりません。平置き、立体、屋根つき、シャッターつきと様々です。
雪国以外からお引越しする場合は、駐車場は除雪をしなくてもよいロードヒーティングつきの物件または屋根付きをおすすめします。
冬になると毎日のように雪が降ります。朝から、除雪をして車を出すのはかなりの重労働です。この除雪、雪国の方は簡単そうにやりますが、素人がやると体を痛めます。
また、使用しないタイヤを保管する場所があるかどうかも確認しましょう。冬期には冬タイヤに必ず交換しますので、タイヤを保管する場所が必要になります。たいていのマンションに保管場所が確保されています。
まとめ|札幌の物件探しのポイントは6つ
札幌での物件探しには、雪国ならではのおさえておきたいポイントが6つあります。
● 札幌での物件探しのポイント①|暖房の種類
● 札幌での物件探しのポイント②|ガスの種類
● 札幌での物件探しのポイント③|階下が駐車場ではないか
● 札幌での物件探しのポイント④|窓の向き
● 札幌での物件探しのポイント⑤|駅からの距離
● 札幌での物件探しのポイント⑥|駐車場関係
札幌の物件探しは夏よりも、冬を考慮することが必要です。とっても暮らしやすく、魅力的な街札幌。札幌での暮らしが良いものとなりますように願っています。
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