英語で子育てをしているママやパパ、英語教育現場の先生たちも、どんな言葉で子供たちに接すればより伝わるのだろう?より良い表現はないだろうか?と日々考えているのではないでしょうか?
Don't, Stop, Noを使わないポジティブな表現を使ってみることで、子供たちの心を輝かせ、よい結果をうみだすことができます。
インターナショナルスクールで教師をし、子育て経験のある私が使ってきた、優しく肯定的な子育て英語フレーズをご紹介します。
まずは、簡単な表現を数を絞って始めましょう。慣れてきたらどんどん表現を増やしていきましょう。今回は6つの表現をご紹介します。
否定的な表現が子供に与える影響
否定的な表現は、とても早くて簡単に言えるものばかりです。"No running" "Stop yelling"のように少ない単語で早く発することができます。
しかしこの表現では、どのような行動が求められているのか子供は理解することが難しいです。"No running"と言われた時に、走るのをやめたとします。では、次に何をしたらいいのかが伝わりません。
走らないことよりも、歩いた方がいいことが伝わるように話すことが大切です。
否定的な表現ばかりを聞いて成長すると、してはいけないことばかりのリストが子供の目の前にぶらさがっている状態になります。してはいけないことリストは子供の心に大きなストレスを与え、窮屈な心理状態になります。
そうなってくると、むしろ肯定的な行動をすることが難しくなります。否定的なNOばかりのルールで育った子供は、よけいに落ち着きがなく間違った行動をしてしまう傾向にあります。
肯定的な表現が子供に与える影響
肯定的な表現は、どのような行動が求められているかを直接伝えます。とるべき行動が直接耳に入ってくるので、子供はより早くその内容を理解することができます。
PLEASE USE QUIET VOICEというと、小さな声で話すことが明確な指示、行動目標になるので、そちらの方向に心が向けられます。
肯定的な表現は子供の心を不用意に傷つけたり、がっかりさせたりしません。肯定的な表現を聞いて成長すると、自尊心が守られ肯定的で安定した心が育まれます。
肯定的な子育て英語フレーズ集
まずは、こちらの短い表現から始めましょう。慣れてきたら、応用をきかせたり、新しい表現を増やしていきましょう。
1 WALK, PLEASE /LET'S WALK
No running/Don't run!と言うかわりに、歩きましょうという表現に
2 QUIET VOICE, PLEASE
No yelling! と言うかわりに、小さい声でねという表現に
3 GENTLE TOUCHES
No hitting/ Stop hitting! と言うかわりに、そっと優しくねという表現に
4 KEEP YOUR HANDS AND FEET TO YOURSELF
No hitting/No kicking! と言うかわりに、手と足は自分のところに置いておこうねと
いう表現に
5 PLEASE CHOOSE ANOTHER WORD
Don't say that! と言うかわりに、他の言葉を使ってねという表現に
6 PLEASE SPEAK LOUDER/MORE CLEARLY
I can't hear you. と言うかわりに、もっと大きな声で/もっとはっきりと話してねとい
う表現に
まとめ
英語で子育てをしたり、英語教育の現場では英語フレーズの選択には知恵が必要です。子供の心を育み、より良い方向に導くためにも、肯定的表現をぜひ取り入れていってください。
初めは否定的表現から肯定的英語表現に変換させることは難しいかもしれません。頭の中で常に変換する訓練をすると少しずつ慣れていくと思います。
短い言葉で早く伝えることは、危険が迫った緊急時など、時には必要なことでしょう。しかし、日々の生活の中で繰り返し聞く大人の言葉は子供達の脳と心に蓄積されていくものです。子供の成長のために、さらに良い結果を導き出すためにも、肯定的な英語表現にぜひチャレンジしてください。
関連記事>>>子育て英語フレーズ〜親子英語を始めましょう