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北海道高校入試|内申ランクって何?

内申ランク

北海道の高校入試にかかわる「内申ランク」をご存知でしょうか。北海道で高校受験をするなら、誰もが避けては通れないのが「内申ランク」です。

 

北海道の中学生なら誰もが使うこのワード。「今、何ランク?」「◯ランクなら、この高校になるかな?」など、頻繁に会話に登場します。

 

他府県から転校してくると、まずこの「内申ランク」に戸惑いを覚えます。「内申ランク」って一体なんなの?「内申ランク」がどう高校受験に関わるの?という疑問にお答えします

 

 

内申ランクって何?

まずは、この聞きなれない「内申ランク」について解説します。内申ランクは、中学1年生〜3年生まで9教科すべての通知表の成績(5段階評定)から計算されたものです。

 

内申点については>>高校受験と内申点の仕組みについて|各都道府県の内申点内訳 

 

次のように内申点を計算します。

 

1年の学年評定9教科の合計×2=X

2年の学年評定9教科の合計×2=Y

3年の学年評定9教科の合計×3=Z

内申点 = X  + Y + Z 

評定が3年間オール5の場合、内申点は満点の315点となります。最低点は61点です。

 

このように計算された内申点を、20点毎に区切ってA〜Mの13段階に分けたものを「ランク」と呼びます。つまり、内申点の高い方から、Aランク、Bランク、Cランク、、、Mランクとなります。

 

Aランク  315〜296 
Bランク   295〜276 
Cランク  275〜256
Dランク  255〜236
Eランク  235〜216
Fランク  215〜196
Gランク  195〜176
Hランク  175〜156
Iランク  155〜136
Jランク  135〜116
Kランク  115〜96
Lランク    95〜76
Mランク    75〜63

 

オール5でAランク、オール4でDランク、オール3でGランクとなります。このランクを参考に、進学先を決定します。 

 

高校入試の選抜方法とランク

この内申ランクが高校入試の合格判定に深く関わります。内申点(ランク)と学力検査(入試)の成績をもとに相関表を作成し、合否を決定します。

 

合否判定 相関図

 

次の2段階で選抜をします。相関表のグレーに塗ったところが合格圏です。

 

① 第1段階

出願者全員を対象に、個人調査書の内申点(ランク)と学力検査(入試当日点)を同等(1:1)に見て、定員の70%程度を選抜します。

 

② 第2段階

第1段階で合格とならなかった受験生を対象に、定員の15%を学力検査(入試当日点)を重視して選抜。残りの15%を内申点を重視して選抜します。

 

内申点と学力検査の重視の比率は各高校が事前に決めます。例えば、札幌南高校の場合、学力検査重視は学力:内申点は10:0の比率で判定し、内申点重視の選抜は同様に6:4の比率での判定となります。

 

同じランクでも、より内申点が高い方が有利になります。

 

内申ランクは重要

上記の相関表によると、内申点298点でAランクの場合、学力検査の点数が229点以上で合格となります。内申点276点でBランクの場合、学力検査の点数が253点以上で合格となります。

 

これらの結果から分かる通り、ランクが1つ違うだけで、合格に必要な入試当日点は20点以上の差があります。これがランクがもう1つ下がると、40点以上の差が開くわけです。

 

入試は60点満点の5教科300点満点ですので、300点の中で40点の差を縮めるのは困難です。

 

つまり、内申ランクを少しでも高くしておくことが合格の鍵となります。中1、中2の内申点がランク決定の60%以上を占めますので、中3から頑張ってもこの差を埋めることは非常に難しいのです。

 

中学校の進路指導でも、このランクを用いてどの学校の進学が可能か話し合われます。中1、中2から授業をしっかり受け、定期テストでもよい成績をおさめることを意識した勉強の必要があります。

 

まとめ|内申ランクは北海道の高校入試の鍵

北海道の高校受験に深く関わる「内申ランク」について解説しました。まずは、高校入試のシステムをよく理解することが大切です。

 

内申ランクだけを意識して中学生活を送る必要はないですが、内申ランクが高校受験に占める割合がかなり大きいことを心にとめ、日頃の勉強に励みましょう。

 

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