札幌市白石区の『札幌市民防災センター』は、地震や火災などの疑似体験を通して、防火・防災について学ぶことができる施設です。
小さな子供も体験できるコーナーがあり、日頃から備えるべき防災について楽しみながら学ぶことができます。館内には消防車の展示もあり、実際に乗ることもできるので「働く車」好きの子供たちにもおすすめです。
入館料は無料、予約不要で入館できます。年末年始を除いて年中無休であり、屋内施設なので、雨の日や雪の日のお出かけの強い味方にもなります。
白石消防署に隣接しているので、本物の消防隊員のお仕事の様子や、出動の場面をみることもできます。
※ リニューアル工事を行うため、2022年9月1日〜2023年3月中旬(予定)まで全面休館しています。
札幌市民防災センターへのアクセス・基本情報
● 札幌駅から車で約20分
● 地下鉄東西線「南郷7丁目駅」1番出口 徒歩3分
● 中央バス 72系統、澄78系統、白25系統「南郷通6丁目」下車すぐ
● 住所:札幌市白石区南郷通6丁目北
● TEL :011-861-1211
● 開館時間:9:30〜16:30
● 休館日:年中無休(年末年始を除く)※ 保守点検による臨時休館あり
● 駐車場:あり
● 自動販売機:あり
● コインロッカー:あり(コインは戻ってきます)
● 水飲み場:あり
● おむつ交換台・授乳室:あり
● 飲食物の持ち込み:不可
札幌市民防災センターの駐車場
防災センターには、10台ほどの駐車スペースがあります。乗用車の駐車場は防災センターの裏側。大型バスも2台、防災センターの横側に駐車できます。
防災センター裏の駐車場は、消防署の方が訓練に使用するような施設があります。
札幌市民防災センターの館内をご紹介|体験コーナーが充実
まず入館すると正面にインフォメーションコーナーがあります。そちらで、入館手続きをします。
館内は札幌市の街のセットのような作り。災害時の札幌の街の様子を疑似体験することができます。
体験1:災害バーチャル体験コーナー
津波、土砂災害や都市型水害などを3D映像でバーチャル体験できます。
このような「3Dメガネ」をかけて映像を見ます。津波のシーンなどがあるので、苦手な方は見ない方がいいかと思います。
上映中は、映像が3Dで見えることはもちろん、座席シートが少し振動したり、ライトが光ったり、風が吹いてきたりとすごい演出です。匂いや煙こそなかったものの、3Dの域を超えてますね。
幼児向けの2D映画もあります。小さなお子様にはこちらの方がわかりやすく、おすすめです。
体験2:暴風体験コーナー
暴風体験コーナーでは、3Dメガネをかけて、風速30mまでの風を体験できます。暴風体験の様子は外のモニターで見ることができます。
風の強さは3種類から選ぶことができます。
● 風速10m やや強い風
● 風速20m 非常に強い風
● 風速30m 猛烈に強い風
風速30mがどれほどの強さか想像できず、今回は20mを選択。体の前のバーをしっかり握って体験します。前のモニターには暴風時の町の映像が映し出されます。風速20mで、傘やその他のものが風に飛ばされていました。
体験3:救急体験コーナー
訓練用の人形を使って、心肺蘇生法やAEDの使用方法を体験するコーナーです。
対象は、小学4年生以上です。
大人と子供の2体の人形があります。AEDが設置されている施設が増えているので、AEDの使用方法は学んでおくといいですね。
体験4:煙避難体験コーナー
煙が充満した建物内での避難行動を体験することができるコーナーです。
2階までの長いコースと1階だけの短いコースを選択することができます。できるだけ低い姿勢で壁をつたって移動します。低い姿勢を保っていないと、アナウンスが流れます。
「低い姿勢で!」とアナウンスされないように、何も見えない恐怖心と闘いながら行動するのは至難の技です。日頃からの訓練が大切であることがよくわかります。
体験5:消火体験コーナー
スクリーンに映し出された火災の映像に向けて、実際に消火器を発射し消火する体験ができるコーナー。
対象は小学4年生以上です。
家庭のキッチンの天ぷら油からの出火映像が流れます。
まず「火事だ!」と大きな声で叫びまわりに知らせます。火元をめがけて噴射します。うまく火元に噴射できている場合は「消火しました!」と表示がでます。
体験では水が出てきますが、実際の消火器は粉末や泡が出るものですね。
体験6:地震体験コーナー
震度3の子供向け地震体験から、東日本大震災と同レベルの震度7を体験できます。
どのレベルの震度を体験したいか選択できます。
震度7を体験しました。
地震が発生したらまずは、頭を守る行動をします。ソファーの上に置いてあったクッションを頭の上に乗せて、頭を保護しました。
地震がおさまるのを待ってから、ストーブ、ガスコンロ、ブレーカーを切ります。地震が激しい時に、これらの行動をすると怪我のもとです。冷静に身の安全を守る行動が大切です。
実は東日本大震災当時は、首都圏に住んでいましたので強い地震を体験しました。子供達を車に乗せている時に地震に襲われました。車の中は、ジェットコースター状態でした。体が上に下へと飛び上がるような揺れを経験しました。道を歩く人たちは、立っていることが出来ずに地面にしゃがみ込んでいる状態でした。
地震体験コーナーの震度7は、実際の震度7よりも揺れが弱いように思いました。日頃の訓練が大事であることがよくわかる体験コーナーです。
体験7:はしご車に乗ってみよう
2002年末まで実際に活躍していたはしご車に乗ってみることができるコーナー。はしご車の迫力と外観のかっこよさに、テンションが上がります。
はしご車の運転席に座って、操作することができます。広い車内に、大きなハンドル。小学校低学年までの子供だとアクセルやブレーキに足が届かないほど。
はしご車の下に、かわいいパトロール犬が!災害時には頼れる存在になります。
記念撮影パネルも設置されています。消防隊員になったつもりで記念撮影!
体験8:防火衣を着てみよう
防火衣を着て記念撮影をすることができます。防火衣はサイズも豊富なので、小さなお子様から大人まで着用体験ができます。
防火衣は耐熱性能が高いため、なかなかの重量があります。ヘルメットも被って、消防隊員になった気分が味わえます。
体験9:防災ヘリコプターで札幌市上空を飛んでみよう
札幌市の上空を消防ヘリコプターを操縦して飛ばす体験ができるコーナーです。
空から火事を消火したり、ビルから逃げ遅れた人を助けたり、怪我をした人を運んだりするヘリコプターです。
防災グッズ・防火服の展示
火災や災害時に着用する防火衣、耐熱服、放射線防護服、化学防護服が展示されています。映画やテレビでしか見ることのない、防護服を間近で見ることができます。
防火衣の瞬間耐熱度は、なんと1000度〜1200度!驚きの発見連続の展示です。
消火、救護活動で使用する実際の道具の展示。
消防車見学ゾーン:本物の消防署の中を見ることができる
2階には、消防署見学ゾーンがあり、大きな窓から消防署の中を見学することができます。
2つの方向から消防署を見学できます。十分なスペースがあります。子供達でもよく見えるように、台が置いてあります。
消防車両を上から見るなんてこと、防災センターに来ないと体験できないですね。上にボートをのせていますね。防火衣やホースなどの備品が壁の棚に置いてあります。
見学中に、館内に出動のアナウンスが流れました。実際に救急車が出動していくところを見ることができました。
防災・災害に関する絵本コーナー
1階のはしご車の隣に、絵本コーナーがあります。災害や防災に関する絵本や書籍を読むことができます。
定番の「しょうぼうじどうしゃ じぷた」や、人気のサバイバルシリーズもありました。
まとめ|札幌市民防災センターは体験型の防災学習施設
札幌市白石区の『札幌市民防災センター』では、地震や火災などの疑似体験を通して、防火・防災について学ぶことができます。
● 小さな子供も体験できるコーナーあり
● 消防車の展示があり、実際に乗ることもできる
● 入館料は無料、予約不要で入館できる
● 年末年始を除いて年中無休
● 消防署に隣接し、本物の消防隊員のお仕事や出動の様子をみることもできる
何度でも通いたくなるおすすめの体験施設です。
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