『西岡公園』は、明治期に旧陸軍の水道施設として、月寒川をせき止めて造られた水源地と、湿地帯、森に囲まれた公園です。
自然豊かな環境で、湿原にはミズバショウなどの湿生植物や、多くの昆虫を観察することができます。また、札幌では珍しいヘイケボタルの生息地でもあり、夏の夜には公園内をホタルの淡い光が照らします。
野鳥やトンボも数多く生息し、バードウォッチングや自然観察の場として人気の公園です。
西岡公園案内マップ・駐車場
西岡公園はご覧の通り、西岡水源地と湿地、森から構成されています。
駐車場は公園の一番北側にあります。西岡公園管理事務所前には駐車できませんので、南から来園する場合は、西岡公園管理事務所をさらに北へと向かってください。
西岡公園で見られるヘイケボタル
駐車場から歩いて5分ほどの八つ橋周辺で、7月中旬〜8月初めまでヘイケボタルを観察することができます。
西岡水源地と取水塔
月寒川の上流に位置する西岡水源地。かつて水源地から旧月寒水道へ水を供給していた取水塔は、110年前のものというから驚きです。
水源地の周囲を歩くコースでは、様々な生き物との出会いが。雪解けとともに水鳥たちが訪れ羽を休めています。
あずまや見晴台、木道見晴台、ベンチなど散策時に一休みできる場所も豊富です。
完成した新しい木道
改修工事が行われていた木道が、2020年3月下旬から解放され、湿原の奥まで散策できるようになりました。以前の木道は手すりがありませんでしたが、随分趣が変わりましたね。
木道を歩くと、ミズバショウが見られます。
湿地帯ではカエルが産卵しています。決して持ち帰ってはいけません。
こちらがカエルの卵だと思われます。西岡公園には、エゾアカガエル、ツチガエル、トノサマガエル、ニホンアマガエルが生息しています。時期からすると、エゾアカガエルの卵かもしれません。
西岡公園の野鳥たち
西岡公園では、その季節ごとに様々な野鳥を観察できます。鳥のさえずりが、あちらこちらからで響き、耳でも楽しめます。
コゲラは1年中見られます。日本では最も小さいキツツキ。西岡公園内では、園内全域でかなりの確率で見られます。
キクイタダキは10月〜4月に見られます。日本最小の野鳥で重さは5g程しかなく、針葉樹の間を忙しく飛び回ります。
シジュウカラは、一年中見られます。スズメぐらいの大きさで、胸から腹部の真ん中を通る黒い線が特徴です。
西岡公園管理事務所
西岡公園管理事務所では、西岡公園内に生息する生き物の生態や自然について展示しています。
挽きたてのコーヒーを1杯100円で楽しむこともでき、木工クラフト品も販売されています。
西岡公園へのアクセス・基本情報
● 札幌市中心部から車で20分ほど
● 地下鉄南北線「澄川駅」から中央バスで「西岡水源地」下車 徒歩1分
● 地下鉄東豊線「月寒中央駅」から中央バスで「西岡4条14丁目」下車 徒歩15分
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