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高校受験の推薦入試|推薦基準・選抜方法は?札幌・石狩学区について

高校推薦入試

高校入試には、一般入試のほかに推薦入試があります。一般入試のような学力試験がないということと、一般入試よりも早く進路が決まることから興味を持っている受験生も多数いることと思います。

 

推薦入試の意味、推薦の基準、選抜方法などの高校推薦入試の内容についてまとめました。

 

 

推薦入試とは

高校受験は大きく二つの受験パターンがあります。「推薦受験」と「一般受験」です。

推薦受験は一般の受験よりも早い時期に設定され、全体の募集人員の20%〜50%ほどの枠を設定します。

 

推薦受験の場合は、次のような特徴があります。 

● 推薦受験する学校を第一希望とすること(他校との併願を認める高校もあり)

● 合格した場合は必ず入学する

● 不合格の場合、一般受験も受けることができる

● 一般受験に比べ合格基準が高い場合が多い

 

 

推薦受験をする方法は、「学校長推薦」と「自己推薦」という二つの方法があります

 

「学校長推薦」を受けるためには、校内の推薦委員会またはそれに準ずる会議での資格審査で認定される必要があります。「自己推薦」では学校内での資格審査は必要ありません。

 

公立高校の推薦入試は、保護者の住所がある都道府県(学区)の1校のみ出願可能です。

 

推薦入試を行なっている公立高校と入学枠

 石狩学区

学校名   学科名   入学枠
札幌啓成 普通 20%
札幌北陵 普通 20%
札幌手稲 普通 20%
札幌丘珠 普通 20%
札幌西陵 普通 20%
札幌白石 普通 20%
札幌東陵 普通 20%
札幌真栄 普通 20%
札幌英藍 普通 20%
札幌白陵 普通 20%
札幌国際情報 普通 30%
野   幌 普通 20%
大   麻 普通 20%
千   歳 普通 20%
北広島 普通 20%
当別 普通 30%
恵庭南 普通 20%
恵庭北 普通 20%

 

札幌市立高校

学校名 学科名 入学枠
札幌旭丘 普通科 20%
札幌藻岩 普通科 20%
札幌平岸 デザインアート 50%
札幌清田 普通科 20%
グローバル 50%
札幌新川 普通科 20%
札幌啓北商業 未来商学科 50%

 

推薦入試決定までの流れ

各学校で多少違いがあると思いますが、多くの中学校で次のような流れで推薦受験者を選考します。

 

11月初旬 推薦希望の受付開始
11月中旬 推薦依頼書 提出締め切り
11月中旬〜下旬 校内推薦委員会で候補者決定     
12月初旬 学校長面接
12月初旬 校内推薦生徒の内定

 

推薦基準|推薦の要件とは

推薦受験希望者全てが推薦されるとは限りません。中学校内の推薦基準や各高校が示す「推薦の要件(志望してほしい生徒像)」に照らし合わせて厳しい審査が行われます。

 

中学校が示す推薦基準とは次のようなものです。

日常の学校生活、生徒会活動、部活動等の中で、顕著な取り組みが見られる生徒

 

つまりは、生徒会活動や部活動などで目立った活動実績があることが条件です。それに加えて、受験しようとする高校に一般受験をしたとしても余裕で合格するだけの成績であることも条件です。

 

余裕で合格する成績があるのであれば、推薦受験しなくてもいいのでは?と思いますが、学校が提示する推薦基準はそのようになっています。

 

それぞれの高校が示している「推薦の要件」とは

札幌国際情報

次のすべてを満たす生徒

1 礼儀正しく、自他の価値を認め、互いに協力し合う生徒

2 スポーツや芸術・文化・生徒会活動等の分野で活躍し、入学後もそれらの活動に積極的に取り組む生徒

3 旺盛な知的探究心をもち、大学への進学等の希望をもつ生徒

 

北広島

次の両方を満たす生徒

1 大学進学などの明確な目標を持ち、その実現に向けて意欲的に学習に取り組む生徒

2 基本的生活習慣が身に付いており、生徒会活動や部活動に積極的に取り組む生徒

 

札幌手稲
高い目的意識を持ち、大学進学等に向けた発展的な学習に取り組む学習意欲にあふれた生徒。あるいは、スポーツ・芸術・生徒会活動等に積極的に取り組み、大学進学等に向けた学習との両立を図る活動意欲にあふれた生徒。

 

札幌旭丘

単位制の趣旨を理解し、本校で学ぼうとする確かな理由を有し、次の要件を満たす生徒

1 知的好奇心にあふれ、札幌旭丘高校での学校生活全般に高い意欲を有する生徒

2 社会性や責任感を伴った、積極的・主体的な行動力を養うことが期待できる生徒

3 豊かな発想力を持ち、高校で身につけた知識・技能を生かして社会・世界で活躍することを目指す生徒

 

公立高校推薦について

日程

面接等の実施 2月13日

合格内定者の発表 2月20日まで

入学確約書の提出 2月21日〜2月26日正午

再出願(合格とならなかった場合)2月21日〜2月26日正午

 

選抜方法

● 個人調査書

● 推薦書

● 自己アピール文

● 面接

● 作文

● 適正検査等

● 英語聞き取りテスト(札幌旭丘、札幌清田)

● 実技(札幌平岸デザインアートはデッサン)

 

注意点

● 推薦入学で出願後の変更はできません

● 推薦で合格が内定した場合は、入学を辞退して他の公立高校に再出願、または二次募集で受験することはできません

 

私立高校推薦について

出願手続き

● 高校によって違いがあるので、募集要項を確認する

● 願書の受付は1月上旬〜中旬(12月に受付の学校もある)

● 第一志望として合格した場合は、併願校があっても入学することが条件

 

選抜方法

● 個人調査書の書類と面接

● 学力試験、作文などを課す高校もあります

● 専願の場合、奨学金、授業料免除などの特典がつくこともあります

 

 まとめ|高校受験の推薦入試にチャレンジすべきか?

一般入試よりも推薦入試の方が楽なのでは?と考えてしまいますが、必ずしもそうとはいえません。

 

学校内の厳しい審査に通る必要がありますし、学校推薦を受けても全員が合格していないのが現実です。

 

学校内の厳しい審査を通ったにもかかわらず、推薦入試で不合格となってしまうと精神的ダメージは相当なものです。不合格となった場合、一般入試に向けて気持ちを入れかえて受験に備える必要がありますが、モチベーションを高く持ち続けることはかなり難しいと言えます。

 

推薦入試で入ったかどうかも、実際のところ高校入学後にはおのずと皆の知るところとなりますので、模範的生徒になれるかどうか常に意識した行動が必要となります。

 

また、出身中学校を代表しているという意識も高校生活には必要とされます。入学後は、推薦入学にふさわしい行動と学業の成績を見せておかないと、中学の後輩にも影響がでる可能性もがあります。

 

総合して考えると、推薦入試は安易な考えで受験するべきものではないと言えます。

 

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