北海道の自然・歴史・文化を紹介する北海道立の総合博物館『北海道博物館』。道立自然公園 野幌森林公園の北西部に位置し、「北海道開拓の村」「自然ふれあい交流館」と一緒に楽しむことができます。
自然環境と人とのかかわり、北海道の動物たち、アイヌ民族の文化、本州からの移住者のくらしなど、北海道民の歴史と文化の貴重な資料展示されています。
マンモスゾウやナウマンゾウの化石、北海道で発掘された遺跡・土偶の数々、アイヌ民族の生活、開拓民の現代にいたるまでの生活、北海道の動物たちの展示などみどころが豊富です。
大迫力のナウマンゾウの骨格展示や、動物たちの展示に大人も見入ってしまいます。実際に手で触れたり、子供も楽しめる工夫が見られます。ご家族でも友達同士でも楽しめる施設です。
- 北海道博物館へのアクセス・駐車場など
- 北海道博物館の料金
- 北海道博物館のクーポン・割引
- 北海道博物館前の展示
- 総合展示室のみどころ
- はっけん広場
- カフェとミュージアムショップ
- 開拓の村から北海道博物館まで散策(遊歩道)
北海道博物館へのアクセス・駐車場など
● バス:地下鉄新さっぽろ駅、JR新札幌駅、JR森林公園駅からジェイ・アール北海道バス新22「開拓の村」行き
● 札幌駅から車で35分
住所:北海道帯札幌市厚別区厚別町小野幌53-2
TEL:0155-898-0456
観覧時間:9:30-17:00(5月〜9月) 9:30〜17:00(10〜4月)
※ 入館は閉館の30分前まで
休館日:毎週月曜日(祝日・振替休日の場合は直後の平日)・年末年始(12/29-1/3)・そのほか臨時休館あり
駐車場:あり(無料)
公式サイト:北海道博物館
北海道博物館周辺には、無料の駐車場が百年記念塔前駐車場、北海道博物館駐車場、開拓の村駐車場の3つあります。
北海道博物館の利用には、北海道博物館駐車場が近くて便利です。目の前が満車の場合は、手前にも駐車場があります。
北海道博物館の料金
【観覧料】
一般 600円
大学・高校生 200円
小・中学生 無料
65歳以上 無料
障がいのある方 無料
※ 特別展示は別料金
※ 団体料金もあります。
北海道博物館のクーポン・割引
総合展示観覧の割引になるサービスがいくつかあります。
● JAF会員優待
● 道新ぶんぶんクラブ会員サービス:一般・高校大学生100円引き
● JTBえらべる倶楽部会員サービス
北海道博物館前の展示
北海道博物館前もただ通り過ぎるだけではもったいない!外にも面白い仕掛けがあります。
「羽ばたき」というタイトルの展示です。近くで手を叩くと、白鳥の羽ばたきの音が響き渡ります!大人も子供も何度も手を叩いて音を楽しんでいます。
総合展示室のみどころ
北海道博物館の中心である総合展示では、「北東アジアのなかの北海道」「自然と人とのかかわり」をコンセプトに、北海道の自然、歴史、文化を5つのテーマで学ぶことができます。
こちらのチケットカウンターで観覧料を支払い総合展示へ。チケットカウンター前には、コインロッカーがありますので、荷物を置いて観覧することをおすすめします。料金は返却されます。
プロローグ|北と南の出会い
総合展示室を入るとすぐ、巨大なマンモスとナウマンゾウがお出迎え。
北海道は遠い昔から北東アジアの交差点のような存在でした。北からはマンモスゾウ、南からはナウマンゾウがやってきました。
北海道でナウマンゾウの化石が発見されたのは、全部で5ヶ所。忠類は1頭分の化石が発見されたことで有名です。
大きく曲がった巨大な牙が特徴のマンモスゾウ。北海道では、8カ所で化石が発見されています。
第1テーマ|北海道120万年物語
北海道の歴史を120万年前からたどっていく展示です。マンモス像の牙と記念撮影するコーナー。
北海道に移動してきた動物たちを追って、人が北海道に移住してきたと考えられています。その頃に使用された石の道具や土器、土偶などの祈りにまつわるものが展示されています。
まるで現代アートのような土偶の数々。
熊を彫刻したスプーン。
蝦夷地の産物コレクション。干したサケ、ナマコやアワビ。ラッコ、トド、クマの皮。アイヌ民族は、狩猟や漁で手に入れたものを、和人との交易品としていました。
右の皮はヒグマ、左はトド!トドの大きさにびっくり!
第2テーマ|アイヌ文化の世界
日本の先住民族であるアイヌ民族の伝統、ことばを学び、歩みをたどり、現在を知ることができる展示。
映像やパソコンを使ってアイヌ民族の歩みやことば、文化を知ることができます。
アイヌ語を学べるコーナー。アイヌ語のペーパークラフトは持ち帰って楽しむことができます。
アイヌ民族の女性が儀式のときなどに身につけていた首飾り。美しい色合いです。
第3テーマ|北海道らしさの秘密
北海道ならではの景色、北海道の気候や自然を活かした名産品の数々、北海道のくらしなどにみられる北海道らしさを体感するエリア。
炭鉱で使用していた道具の数々。デザインが素敵です。
鉄道は1880(明治13)年、小樽の手宮と札幌の間にはじめて開通。ここから離れられなくなっている乗り物好きの子供が多数。
シャケを背負って歩く木彫りの熊。いや、表情が!可愛すぎる!
列車関連の北海道らしさの展示コーナー。急行「はまなす」の先頭車両に掲げられていたプレート。デザインが素敵!
お隣には、クマが寄ってこないように吹いたラッバ。
第4テーマ|わたしたちの時代へ
ここ100年ほどの間に、私たちの暮らしにはどのような変化が起きてきたのかを振り返る展示。
高度経済成長の時代に生まれた品々。今や絶滅危惧種となっています。丸みを帯びたフォルムが素敵です。不便さの中の美しさを感じます。
街角の看板のレトロなデザインに惹かれます。
第5テーマ|生き物たちの北海道
北海道の多様な自然環境に暮らす、多くの生き物たちの自然な姿を展示しています。生き物のつながり、人と自然の関わりを考えるきっかけになりそうです。
ヒグマとエゾジカの足跡。
北海道の大自然の中で生き物たちがどんなふうに繋がって、命を育んでいるのかを知ることができます。
どんぐりを転がす仕掛けや、中を覗き込んで観察する仕掛けなど、楽しみながら学べる工夫がたくさんあります。
はっけん広場
「じっくり観察する」「本物に触れる」「道具を使う」「何かをつくる」などの体験ができる部屋です。現在のところ、感染症拡大防止のため閉室しています。
その代わりに、入館してすぐのカフェ付近で、製作体験キットの無料配布がありますのでお家で体験してみましょう。数量限定ですのでお早目に!
カフェとミュージアムショップ
館内のカフェでは、ドリンク、パン、ドーナツなどの軽食をいただけます。お弁当などを持参した時は、中2階の休憩ラウンジを利用できます。※ 感染症拡大防止のため、現在閉室しています。
1枚400円で、1946年1月1日〜2018年12月31日までの北海道新聞1面・テレビ、ラジオ面をプリントできます。
自分の生まれた日、記念日などの新聞をプリントしてみると面白そうです。
開拓の村から北海道博物館まで散策(遊歩道)
開拓の村から遊歩道を通って、北海道博物館まで行くことができます。北海道の森の自然を楽しめるおすすめの散策コースです。
北海道博物館側からの遊歩道入口はこちら。
鳥の声があちらこちらで響きます。
途中2つの橋を渡ります。こちらは「きびたきばし」。周辺は、石に生えた苔がとても美しいところです。
こちらは、「せきれいばし」。ところどころ腐食して柔らかくなっていますので、ご注意を。橋の真ん中に設置された赤いコーンを子供がいじっていると、いきなり何かが飛び出してきました!
すごいスピードで橋の入口付近にあった木に駆け上がっていきました!エゾリスです!俊敏な動きに驚くと同時に、可愛さにメロメロになりました!
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